「TikTokは中小企業でも使えるのかな…」
「中小企業がTikTokを使ってどんな効果があるのかな?」
最近、中小企業のTikTokを活用した事例を多く見かけるようになりました。
こうした背景から、TikTokを活用しようと考えている中小企業も多いですよね。
しかし、TikTokを活用している中小企業はまだまだ少ない現状があり、活用方法がわからない人が多いはず。
そこで、今回は中小企業でもTikTokを活用できるのかについて解説していきます。
TikTokを中小企業が活用した事例も合わせて解説していくので、ぜひ参考にしてください。
中小企業がTikTokを活用する4つの利点
中小企業がTikTokを活用する利点を4つにまとめて解説していきます。
費用をかけずに認知・集客が狙える
TikTokのビジネスアカウントは、個人アカウント同様に無料で使用できるので、費用をかけずに集客や認知拡大が狙えます。
集客や認知拡大が狙える理由としては、次の4点です。
- ターゲットユーザーにリーチしやすい
- 投稿に広告が馴染みやすい
- 一定数のユーザーに投稿を見てもらえる
- 投稿の成果を分析できる
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TikTokのビジネスアカウントでは、広告マネージャを利用することで、狙ったターゲットに情報を届けられます。
広告マネージャとは、広告の作成や管理を全般的に行う専用ツールです。
例えば、広告マネージャを使うことで次のようなことができます。
日本在住の30歳以上の男性で、スポーツ関連動画に直近7日間の間にいいねをしたユーザーのみに、広告を表示させる。
無理な広告費用をかけずに、認知や集客が狙える点は、中小企業がTikTokを活用する利点といえます。
動画の編集スキルがなくても投稿できる
TikTokの動画は、動画の編集スキルがない人でもクオリティの高い動画を作成できます。
TikTokには、自由に使用できるエフェクトや音楽が豊富にあるからです。
TikTokアプリ内だけでも十分クオリティの高い動画を作成できます。
しかし、更に動画のクオリティを上げたい人はこちらのアプリを利用してみてください。
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動画編集の専門スキルがなくても、クオリティの高い動画を投稿できる点は、中小企業がTikTokを活用する利点といえます。
発信する情報がユーザーに届きやすい
発信する情報がユーザーに届きやすい点は、中小企業がTikTokを活用する利点といえます。
TikTokは、フォロワー数に関係なく、効果的に情報が拡散される仕組みがあるからです。
TikTokアプリを開くと、自分がフォローしている「フォロー中」ではなく、「おすすめ」から表示されます。
TikTokユーザーはおすすめ欄から動画を視聴するので、他のSNSと比較しても、おすすめ欄の重要度が高いのです。
おすすめ欄に動画が載れば、多くの人に情報が届きやすい点は、中小企業がTikTokを活用する利点といえます。
発信が採用に繋がる可能性がある
TikTokを運用していると、発信が採用に繋がる可能性もあります。
「Z世代就活生のTikTok活用実態」に関する調査では、2023年卒の就活生約80%が、TikTokで企業の動画を見た経験があると答えています(※1)。
また、企業に興味を持った理由として、次の回答をした人が40%以上いました。
- 企業イメージが掴めた
- 企業の世界観が掴めた
TikTokは、企業内部の雰囲気を知ったり、仕事内容のイメージが深まることで学生の興味を惹きつけるのです。
発信が採用に繋がる点は、中小企業がTikTokを活用する利点といえます。
※1:株式会社Suneight
TikTokを活用する中小企業アカウントの成功事例
ここからは、TikTokを活用した中小企業の成功事例を紹介していきます。
株式会社BEEM
株式会社BBEMは、TikTok運用サービス、人材紹介を中心に広告運用や動画制作などをしている企業です。
自らをブラック企業と謳ってみたり、社長と社員のユニークなダンス動画や面白いコンテンツがバズったことで知名度が一気に上がりました。
『会社=固いもの』という世の中の概念を、ポップな音楽やダンスで大きく変えて、TikTokを活用した企業で最も成功をおさめた企業といえますね。
また、自社でもTikTokを運用しており、48万フォロワーを超えるアカウントにまで成長させているため、バズらせるを体現している運用代行会社という面でもおすすめできる会社です。
大京警備保障会社
大京警備保障会社は、交通誘導警備業務を中心とした警備会社です。
若手人材の採用難克服のためにTikTokを活用し、上司が部下にいじられる動画投稿がバズり、1年でフォロワー数100万人を達成しました。
20代〜30代の応募者も増えてきて、TikTokを活用して成功した中小企業といえます。
スタイリー株式会社
スタイリー株式会社は、不動産会社です。
TikTokでおしゃれな賃貸物件を紹介していて、人気のある物件は40万回以上再生されています。
コメント欄では多くの質問が寄せられていて、問い合わせは毎月1000件を超えるそうです。
三和交通株式会社
三和交通は、全国で旅客運送事業を営む会社です。
企業アカウントの先駆者的な存在と言われ、TikTok2021上半期トレンドのクリエイター部門にもノミネートされ話題になりました。
TikTokで「踊るおじさん」が話題になり、採用活動費が減って多くの新卒が入社したなど、まさにTikTokを活用した企業の成功例といえますね。
中小企業がTikTokで認知・集客を増やす3つのポイント
ここでは、中小企業が認知や集客を増やすポイントを、3つにまとめて解説していきます。
投稿開始の「2秒間」を大切にする
TikTokの動画を作成するときは、開始「2秒間」を大切にしましょう。
TikTokは動画の離脱率が非常に高いSNSです。
気軽に短尺動画を視聴できるのがTikTokの特徴なので、視聴者は興味のない動画をスワイプしてしまいます。
どんなに面白い動画を作成しても、視聴されなければ意味がありません。
中小企業が認知や集客を増やすためには、開始2秒で視聴者に興味をもたせる動画作成を心がけましょう。
流行・話題の楽曲を使う
流行の楽曲は、視聴者の興味を惹きやすくなり、印象に残る動画となります。
また、TikTokは若年層のユーザーの使用率が高く流行の変化が頻繁に起こるため、常に流行りに乗れるよう心がけることが大切です。
流行りの楽曲は、トレンドになっているハッシュタグを検索して確認します。
トレンドになっているハッシュタグは、「こちら」で調べられるので、ぜひ取り入れてください。
中小企業が認知や集客を増やすためには、流行りの楽曲を使った投稿をしましょう。
バズりやすい時間に投稿する
投稿時間が重要な理由は、アクティブユーザーやトレンドが集中する時間帯に投稿して初期の反応を得やすくするためです。
TikTokにはアルゴリズムがあり、投稿の初期反応(エンゲージメント率)が高いとおすすめ欄に載せてもらえたり、他のユーザーにも拡散される可能性が高まります。
そのため、ターゲットユーザーの閲覧数が多いであろう時間帯に投稿して、少しでも多くの人に動画を見てもらい、バズる可能性を増やすことが大切なのです。
なお、TikTokの運用サービスを提供するBEEMが5万のアカウントを対象に時間別の平均再生時間を調査・分析したところ、次の時間帯が投稿に適しているのがわかりました。
- 22〜23時
- 11〜12時
ターゲットユーザーによって最適な投稿時間は異なるので、ターゲットにしている層の行動などを推測して決めるのがおすすめです。
中小企業が認知や集客を増やすためには、バズりやすい時間で投稿するようにしましょう。
中小企業がTikTokを使うときの注意点
ここでは、中小企業がTikTokを使う時の注意点について解説していきます。
炎上するリスクがある
中小企業がTikTokを活用する際には、炎上リスクに注意しましょう。
TikTokは非常に拡散力の高いSNSになるので、一度炎上してしまうと一気に情報が拡散されてしまい、火消しが難しくなってしまいます。
そのため、事前に次のような炎上を防ぐ対策が非常に重要です。
- SNS運用マニュアルを作成する
- ダブルチェックなどで非常識な表現はしない
- 意見が分かれそうな投稿は控える
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特に、著名人のスキャンダルなどでは多くの意見がアカウントに寄せられてしまうので炎上する傾向が高いのです。
対応を間違えてしまうと更に炎上していくので、事前の対策は徹底して行っていきましょう。
すぐに売上に直結するわけではない
中小企業がTikTokを活用してもすぐに売上に直結するわけではないことは理解しておきましょう。
誰もが名前を知っている大企業などは、バズれば一気に商品が売れることがあります。
しかし、まだ認知度が高くない企業は、まず企業の認知が上がってから徐々に売上に繋がっていく傾向が高いです。
認知が低くても、インフルエンサーマーケティングで一気に商品を販売できますが、かなりの費用がかかってしまうので推奨はしません。
まずは、アカウント運用して企業の認知を上げるところから始めましょう。
まとめ
今回は、中小企業でもTikTokを活用できるのかについて解説してきました。
中小企業がTikTokを活用する利点は、次の4つになります。
- 費用をかけずに認知・集客が狙える
- 動画の編集スキルがなくても投稿できる
- 発信する情報がユーザーに届きやすい
- 発信が採用につながる可能性もある
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この記事を読んだあなたが、中小企業でTikTokを活用できたら嬉しく思います。