世界的に見ても爆発的な人気のインスタは、写真や動画を投稿する、見るだけのSNSではなくなってきています。
私たちの生活の一部として活用されていて、お店や商品を探す時などに使われており、言わばライフスタイルアプリと呼べるほどになっていると言えます。
この変化は消費者だけでなく、企業やサービス提供者にとっても大きく関係しているでしょう。
実際テレビCMや看板広告に代わり、インスタでのPRや宣伝が重要視され、インスタがマーケティングの主流になりつつあります。
でも、この記事を読んでいるあなたは
「インスタグラムマーケティングって、実際どうやるの?」
「インスタグラムマーケティングの成功事例が知りたい」
なんて悩みや疑問を抱えていると思います。
そこで今回は、インスタマーケティングに成功したアカウント事例を5つ紹介していきます。
上手にインスタで宣伝やPRを行い集客にも繋げているアカウントなので、ぜひ参考にして下さい。
あわせてインスタマーケティングで成功するための方法も解説していきますのでお見逃しなく。
それではどうぞ。
インスタマーケティングの成功事例5選
さっそく、インスタマーケティングの成功事例5アカウントを紹介していきます。
多くのフォロワーから支持されている企業アカウントなので、自社でもインスタマーケティングを考えている人はぜひ参考にして下さい。
今回はそれぞれ業種の異なる分野の5アカウントを厳選しております。
【カフェ】starbucks_j
飲食業界の成功事例は、世界中で愛されているカフェとして最も人気なスターバックスのアカウントです。
インスタのフォロワー数は271万人。
starbucks_jのインスタでは、主に新商品の発表や、店内で自社商品を楽しんでいる人々の写真が掲載されています。
お馴染みのフラペチーノやコーヒー、マフィン、スコーンなど見ると思わずスタバに行きたくなるような魅力的な投稿ばかりです。
季節のイベントに合わせた写真投稿が見られ、お洒落さや可愛らしさが感じられスターバックスのイメージ通りのアカウントになっていますね。
時折、フォロワー参加型のイベント告知を行ったり、公式オンラインストアで購入できる雑貨を紹介するなど、フォローしておきたいと思わされる運用を行なっています。
【ホテル】hoshinoresorts.official
ホテル業界からは星野リゾートのアカウントです。
インスタのフォロワー数は10.1万人。
日本各地でホテルを展開し、その土地によって作りやおすすめポイントが変わる星野リゾートのアカウントを見ると各所の魅力を堪能できます。
綺麗なホテルの写真に加え、しっかりとホテル毎の特徴や魅力を解説してくれているのも嬉しいポイントですね。
星野リゾートは「#ほっこりごはん」など、特定のハッシュタグを投稿したユーザーの中から無料宿泊券を抽選でプレゼントしてくれるキャンペーンを上手に活用しています。
実際、上記のキャンペーンでは1万件近い投稿が行われました。
インスタでのキャンペーンが魅力的なアカウントはフォローしておくメリットが高いので、自然とフォロワーが増えやすくなります。
【美容院】ALBUM
美容院の成功事例はALBUMのアカウント。
インスタのフォロワー数は49.3万人。
ALBUMの投稿はカット後のヘアスタイル写真だけではなく、ヘアセットやアレンジの方法を動画で詳しく紹介している点が特徴です。
フォロワーの髪の悩みを解決する内容の投稿だったり、「へーなるほど!」と学べる内容の投稿が多いため、思わずフォローしたくなるんですよね。
フォロワーに対してフォローしておくメリットをしっかりと提供していることが成功の秘訣でしょう。
美容院でインスタを運用している店舗の参考にするべきアカウントと言えます。
【アパレル】zozotown
アパレル業界からはzozotownのアカウントを紹介します。
インスタのフォロワー数は7.4万人。
zozotownは実店舗を持たず、ファッション系ECサイトにて商品を売っていますが、同じオンラインのインスタ運用も非常に上手です。
企業が公式アカウントから直接通販サイトにリンクができる「ShopNow」機能によって、インスタ経由からECサイトへの誘導率が7割にも達するほどです。
モデルとのタイアップ投稿やSNAPをストーリーズで投稿するなど、フォローしておけばコーディネートの参考になるだけでなく、しっかりトレンドも抑えられます。
そのためフォロワーの多くは20代の若者が多いようですね。
【コスメ】CANMAKE TOKYO
コスメ業界からはCANMAKE TOKYOのアカウントを紹介します。
インスタのフォロワー数は54.1万人。
可愛らしい明るい色で統一感のあるアカウントで、女性から圧倒的な支持を得ています。
投稿では掲載した商品の特徴やメイクのコツを詳しく書いており、ユーザーの購買意欲をかきたてる作りになっています。
ストーリーズハイライトにも月ごとの商品をまとめていたり、How To Use(商品の使い方)に関しても掲載してくれているのが多くのフォロワーを獲得できている理由でしょう。
インスタマーケティング成功までの5STEP
インスタマーケティングで成功しているアカウントに共通していることはしっかり戦略的にインスタグラムを運用している点です。
いくら知名度のある企業やブランドでも、ただなんとなく商品・サービスについて投稿していても絶対に成功しません。
そこで成功するまでの道のりもしっかりと解説していきます。
インスタマーケティングで成功するためには
の5STEPを行うことが重要になります。
1つずつ詳しく見ていきましょう。
STEP1:ペルソナ設定
まず、あなたが発信する情報を「誰に届けたいのか」をハッキリさせる必要があります。
マーケティングの用語ではターゲットユーザー=ペルソナと言います。
ペルソナとは、あなたがターゲットとする人の人物像です。
ペルソナがハッキリしていない人の多くは、ユーザーの欲しい情報を提供できていません。
ペルソナを決める際には可能な限り具体的に考えましょう。
例えば旅行に関するテーマにしたとすると、
- 旅行好きな人
- これから旅行する人
- おすすめの旅行先を探している人
- 旅行に関する知識を探している人
- 旅行に便利なアイテムを探している人
- 初めて旅行する人
など、「旅行」のテーマとしては同じだが、考えいてることや求めている情報は異なります。
また性別、年齢などでも求める情報は変化しますので、より具体的にあなたの情報を届けたいペルソナをしっかりと決めておきましょう。
ペルソナを設定しないまま、なんとなくでインスタマーケティングを始めることは上手くいかない原因となります。
ターゲット像が曖昧になってしまい、テーマがぶれるため何について発信しているアカウントなのか不明になってしまうからです。
ペルソナによって投稿内容や行う施策が変わりますので、1番最初にしっかりとペルソナを決めるようにしましょう。
STEP2:目標設定
ペルソナを決め、次は目標を設定することが大事になります。
企業や個人によって理由は様々ですが、「認知を拡大したい」「問い合わせに繋げたい」など目的がそれぞれあるはずです。
目的を達成するためには、KPI(重要業績評価指標)を設定していく必要があります。
KPIとは目的を達成するため、目標値に対する状況を定量的に示す指標です。
インスタマーケティングでは下記の項目をKPIとして設定し効果を測ることが多いです。
- フォロワー数
- エンゲージメント率
- リーチ数
フォロワー数
インスタをマーケティングに活用するためには、フォロワーを増加させることは必須と言えます。
フォロワー数は、とてもわかりやすいKPIです。
フォロワー=「ファン」になってくれるユーザー数だといえ、自社の商品やサービスに興味を持ってくれやすい見込み客となります。
フォロワーを増やすには、ユーザーが「フォローしたい」というと思わせる必要があり、ユーザーが求める投稿をする必要があるのです。
エンゲージメント率
エンゲージメント率とは、あなたの投稿に対しての「ユーザーの反応数」です。
インスタのエンゲージメント率は主にいいね、コメント、保存の3つで示されます。
いいね数は投稿に対してどれだけのユーザーが関心・興味を示したかを測ることができます。
コメント数は投稿に対しての感想やレビューとしても受け取ることができますし、返信すればユーザーとのコミュニケーションを取ることができます。
保存数とは、投稿の右下にある保存ボタンが押された数です。
保存数が多い投稿はユーザーの関心・興味が高い表れで、購入などのアクションを取るときの比較検討のために使用されることが多いです。
リーチ数
リーチ数はインスタで投稿にたどりついた「ユニークユーザー」の数を指します。
「ユニークユーザー」とは1日・1週間・1カ月など特定の期間内にWebサイトを訪れた人の数です。
同じ人が1日に5回、同じ投稿に訪れても 「ユニークユーザー」は1です。
同じ人に何回も投稿を見てもらうよりも、より多くの人に投稿を見てもらいたいですよね。
そのため、インスタではリーチ数をKPIに設定することが多いのです。
ちなみに、上記のKPIをすべて追っていかなければいけないということではありません。
設定するKPIは目的によって変えることが重要です。
例えば、「ファンを増やしたい」という目的があった場合はフォロワー数をKPIとして設定しましょう。
インスタマーケティングで大事なのは、達成したい目的にあった数値をKPIに設定することです。
STEP3:アカウント運用方針設定
アカウントのKPIを設定したら、そのKPIを達成するためにアカウントの運用方針を考えていきましょう。
インスタマーケティングではただがむしゃらに投稿していけば言い訳ではありませんので、計画的に方針を決めることも重要です。
アカウントテーマ
テーマとはあなたのインスタの個性です。
インスタは国内だけでも3,300万人、4人の1人は利用しています。
利用者数が多いということは個性をハッキリしないと他のアカウントとの差別化ができません。
第三者から見て、ハッキリとテーマが分かるアカウントでなければ発見すらされずフォローされないでしょう。
テーマの具体的な例として
- コスメ・美容
- グルメ
- 旅行
- 筋トレ
- ファッション
などがあります。
テーマを決める際にはあなたの趣味や得意とすること、他人より優れていることにするのがおすすめです。
なぜならあなたにしか発信できない内容の方があなたの個性が際立つからです。
コツとしては様々なジャンルのテーマについて発信していくよりも、1つのテーマに特化すること。
特定のジャンルにだけ特化した方があなたの個性がハッキリするのでファンやフォロワーが増えやすく、企業としてもブランディングがしやすくなります。
投稿頻度
テーマが決まったら、投稿する頻度も決めておきましょう。
投稿頻度が低すぎると、ユーザーは興味を無くし離れやすくなってしまいます。
クオリティの高い投稿を行うことは大切ですが、インスタントマーケティングでは最低でも3日に1回の投稿を心がけましょう。
また、実は投稿頻度が高すぎてもユーザーから煙たがられる原因になってしまいます。
質の低い投稿を1回で大量に行うことはせず、質の高い投稿を適切な頻度で投稿することがおすすめです。
投稿日時
インスタは幅広い世代のユーザーが利用しています。
年代によってインスタをアクティブに利用する時間と全く見ない時間が異なります。
そのため、最初に設定したペルソナが1番利用するであろう時間に投稿することを意識しましょう。
そうすることで、投稿に対して多くの反応が見られる可能性が高くなります。
曜日や時間などを細かく設定して、ペルソナにピンポイントで投稿を見てもらえるよう工夫しましょう。
STEP4:施策の実施
運用方針が決まってもただ投稿しているだけでは集客などには繋がりにくいでしょう。
そこでインスタで行なうと効果的な施策を3つ紹介します。
- 広告打ち出し
- インフルエンサー起用
- キャンペーン打ち出し
広告打ち出し
1つ目は広告の利用です。
インスタではフィード投稿やストーリーズで広告を打ち出すことができます。
広告を利用することで、あなたのターゲットユーザーに自社アカウントをより認知してもらうことが可能となるでしょう。
インスタでは複数の広告種別が用意されており、実施目的に合わせて適切な広告配信を行うことが成功の鍵となります。
インフルエンサー起用
2つ目はインフルエンサーの起用です。
すでにフォロワーを多く獲得しているインフルエンサーを起用することでより多くのターゲットユーザーに自社製品を認知してもらえます。
例えば、コスメ製品の場合にはコスメ単体の写真よりも美容系インフルエンサーに使用してもらった方がイメージもしやすくブランドの価値も高くなりますよね。
ターゲットユーザーから多くの支持を得ているインフルエンサーに投稿してもらうことで、インフルエンサーが抱えているファンに訴求することが可能な施策になります。
キャンペーン打ち出し
3つ目はキャンペーンの打ち出しです。
期間を限定し、キャンペーンを行うことで集中的にターゲットユーザーにアプローチすることができます。
キャンペーン内容としては「タグ付け投稿してくれた人はドリンク1杯無料にします」など、特定のアクションをしてくれた人にメリットがあるものがおすすめです。
さらに、キャンペーンを広告で打ち出すとより多くのユーザーから反応を得やすくなりますよ。
STEP5:効果測定
インスタで施策を実行したら必ず効果測定を行いましょう。
「最近、フォロワー増えてきて良い感じ!」と満足するのではなく、どの投稿が反応が良かったのか、広告は効果があったのか?などをしっかり把握しておくことが重要です。
効果があったであろう施策や投稿は継続して行うべきですし、効果の薄かった施策や投稿は改善していかなければいけませんよね。
インスタのインサイトでは投稿に対しての反応率やプロフィールに訪れたユーザー数、フォロワー数などを把握・分析することができます。
コンテンツ | いいね:投稿にいいねを押した数 コメント:投稿にコメントをした数 シェア(※飛行機マーク):投稿をシェアしたユニークアカウントの数 保存:投稿を保存したユニークアカウントの数 |
発見 | リーチ:投稿を見たユニークアカウント数 インプレッション:すべての投稿が表示された合計回数 |
インタラクション | プロフィールへのアクセス:プロフィールの閲覧数 ウェブサイトクリック数:プロフィールのウェブサイトのタップ数※ 道順を表示のクリック数:ビジネスへの道順の表示のタップ数※ メールアドレスのクリック数:ビジネスへのメール送信のタップ数※ ※ウェブサイト、店舗住所、メールアドレスを設定している場合のみ |
プロダクトインサイト | 商品ページの閲覧数:商品の詳細ページの合計閲覧数 商品ボタンのクリック:商品ページでボタンがタップされた合計回数 |
オーディエンス | フォロワー:増加数(1週間) トップの場所:フォロワーの多い場所(市区町村、国) 年齢層:フォロワーの年齢の分布(すべて、男性、女性) 性別:フォロワーの性別の分布(男性、女性) フォロワー:フォロワーの平均滞在時間、フォロワーが最もアクティブな曜日 |
インサイトの数値から分析した結果を元にインスタマーケティングを行うことで集客やビジネスの成功に繋がりやすくなるでしょう。
効果測定までしっかりできたら、STEP3~STEP5を繰り返すことでより質の高いアカウントに育てていくことができます。
インスタマーケティングで注意すべき点
インスタをマーケティングに活用する上で、注意するべき点が3つあります。
それぞれ理由も解説していきます。
ビジネス感を出し過ぎない
ここでのビジネス感とは、投稿内容がお店の宣伝や事業の話ばかりになってしまうことです。
インスタでビジネス感を出しすぎてしまうのはあまりよくありません。
もともとインスタのフォロワー数が多く、ファンが多ければインスタでお店の紹介などをすることは問題ないでしょう。
しかし、インスタマーケティングを活用したてでフォロワー数も少ない場合には、このビジネス感を出さないように心がけて下さい。
インスタマーケティングを活用するポイントとしては、公式アカウントを作るよりも「個人アカウント+お店の紹介ページ」を心がけることが大事になります。
公式アカウントはお店のブランディングとしては効果的です。
インスタを活用し、集客するには「個人アカウント+お店の紹介ページ」を作成し、公式アカウントに誘導する方がいいんですよ。
なぜなら、あなたの見込み客となる人は、インスタをプライベートの一部として利用しています。
その時にお店への集客を目的にしていることや、商品を販売する目的であることが、相手に伝わってしまうと見ている人はよく思いません。
インスタマーケティングにおいて一番大事なことは、まずはあなたのインスタに興味を持ってもらうことです。
興味を持ってもらうために、インスタでビジネス感を出すよりも、プライベートな感じを出していけるといいですね。
魅力的なアカウントを作ることで、自然と広告にもなることがインスタマーケティングのメリットでもあります。
勝手に人のアカウント写真などを引用しない
他の人がインスタに投稿している写真は、撮影した本人に著作権があります。
勝手に人の投稿をマネして写真を投稿するようなことは絶対にやめましょう。
中には自分が撮影した写真を転載されたりすることを嫌がる人もいます。
仮にインスタで使いたい写真があった場合は、その人にDMを送るなどして写真を使用していいかの許可を取ることをおすすめします。
炎上に気をつける
インスタもTwitterやFacebookなどと同じSNSの1つです。
SNSは拡散力もあるから成功すればビジネスの追い風になります。
しかし、投稿内容がユーザーから反感を買ってしまった場合には炎上してしまう可能性もあります。
ルールを守りつつ、ユーザーから受け入れてもらえる投稿内容にすることを心がけましょう。
まとめ
今回は、インスタマーケティングに成功したアカウント事例を5つ紹介してきました。成功するための方法もあわせて解説してきました。
どのアカウントも魅力的でフォロワーが増えるのも納得の作りですのでぜひ参考にして下さい。
そして、あなたのインスタでも今回紹介したアカウントの様にフォロワーを増やすことや集客に繋げることは可能です。
インスタマーケティングで成功するためには
の5STEPを必ず行うことを意識して下さい。
今回の記事を読んで、あなたがインスタマーケティングで成功するきっかけになれたら嬉しいです。