「TikTokは危険って噂は本当?」
「使わない方がいいのかな…」
2022年時点で世界の45億9,000万人が利用しているSNS。最近では、コミュニケーションツールとしてだけでなく、SNSを集客や販売といったビジネス目的で活用する動きも増しています。
なかでも、TikTokはショート動画が特徴的な人気SNSです。
ただ人気が高い反面、TikTokでは個人情報の流出やストーカー被害などの危険性も噂されています。これまで何気なく利用していたことから「使わない方がいいのでは?」と不安な人は多いですよね。
そこで、今回は利用規約を踏まえtiktokが危険性の高いSNSなのか、その実態をわかりやすく解説します。他SNSと比べたTikTokの危険性や実際に起きたトラブル、安全に利用するコツも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
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TikTokは危険性の高いSNS?
正しい利用方法を理解しないまま利用した場合、TikTokは危険性が高いSNSと言えます。
TikTokが危険性の高いSNSだといわれる要因は、次のような被害に遭う可能性があるからです。
- 投稿動画による個人情報の流出
- 出会い目的のストーカー被害
- 人間関係のトラブル
TikTokは10億人を超える利用者数がいるため、その中にはトラブルを招く悪質ユーザーも少なからずいます。
しかし、TikTokを安全に利用する方法を知れば、危険なトラブルを避けられます。
TikTokでの危険性を理解して、安全に利用しながら楽しみましょう。
TikTokが危険性の高いSNSだといわれる5つの理由
ここからは、TikTokが危険性の高いSNSだといわれる理由を、5つにまとめて紹介します。
1:投稿から個人情報が特定される可能性がある
TikTokに投稿すると、個人情報が特定される危険性があります。動画に映った顔や声、背景から、個人を特定するのは容易です。
たとえば、顔にモザイクをかけず動画投稿すると、見ず知らずの他人から声をかけられたりします。
その他ではアカウントのプロフィールから個人情報を載せたことで、住んでいる地域の特定をされる可能性があります。
TikTokしかりSNSに動画をアップロードする際は「このまま投稿してもいいのか?」と一度考えましょう。
2.未成年ユーザーのトラブルが増えている
TikTokは大人の目が届かない所で、未成年ユーザーのトラブルが増えています。
TikTokのDM機能を使った、イジメやわいせつ行為などがあります。
実際には、TikTokを利用していた小学5年(10歳)の女児が、34歳男性にDMで脅迫され、誘拐された事件がありました。
そのため、2020年1月以降、13歳未満の利用を不可にする制限がされました。
また、保護者が子どもを見守れる「ペアレンタルコントロール」機能もあるので、ぜひ活用しましょう。
3.コメント/DMでしつこく連絡が来る
TikTokの悪質ユーザーによる、しつこい連絡があとを絶ちません。
動画へのアンチコメントや、出会い目的のDMが送られてきます。
TikTokの動画は不特定多数にみられるため、目をつけられるとネットストーカーの被害にあいます。
動画のコメントを使って執拗なコメントをされたり、DMで唐突なセクハラ発言を送られてきたりなど、キリがないです。
悪口のコメントやしつこいDMは、ブロック機能を使ったり、TikTokの運営に報告したりすれば防げます。
4.虚偽の情報で詐欺にあう
TikTokに投稿されている情報だけを鵜呑みにすると、詐欺にあう可能性があります。
著名人のなりすましや、フェイクニュースなどがあるからです。
たとえば、SNSインフルエンサーを装いながら、オンラインサロンへ勧誘して、個人情報を盗もうとしてきます。
また、2022年アメリカでは、TikTok上で流れる動画の約20%が虚偽や誤情報を含んでいると発表しました。
虚偽情報はTikTok以外のSNSでも多くあるので、常に情報元を疑いながら利用してください。
5.過激な迷惑行為が後を絶えない
TikTokで知名度を上げたいために、周囲を無視した迷惑行為が多いです。
動画の演出が派手だと、ユーザーの目に止まりやすいので、過激な行為が後を絶ちません。過激な演出は危険性をともなう行為が多いため、周囲の人達に思わぬ怪我をさせてしまう可能性があります。
実際の動画では、路上で空き瓶を割り散らかしたり、警察を煽ったりする行為がありました。
TikTokに動画投稿したことで、知名度が一時的に上がっても、信頼度は取り戻せないので注意しましょう。
他SNSと比べたTikTokの危険性
ここからは、次のSNSと比べつつ、TikTokの危険性を解説します。
Twitterと比べた際のTikTokの危険性
TwitterとTikTokと比べると、Twitterの方が個人情報を特定される危険性が低いです。
Twitterは文章をおもに投稿するため、顔や声を出さずに発言できます。
注意点として、個人を想定させるワードを書き込むと、投稿内容から身バレする危険性があります。また、Twitterは匿名性が高く発言しやすいため、なにげない投稿でも炎上しやすいです。
TwitterとTikTokを比較すると、TikTokの方が動画から個人情報を特定されやすいため、危険性が高いです。TikTokは顔や背景にモザイクをかけるなどすれば、個人情報の流出を防げます。
Instagramと比べた際のTikTokの危険性
InstagramとTikTokを比べた際、動画に依存する中毒性が異なります。
InstagramとTikTokの大きな違いとなる仕組みは、使用されるアルゴリズムです。TikTokのアルゴリズムは、ユーザーの行動や趣向を読み取り、興味のある動画をずっと見せ続けます。
動画に依存するため、集中力が散漫になり、日常生活に支障を及ぼす危険性が高いです。不眠による寝不足での判断力の低下や、運動不足による肥満などの生活習慣病になりやすくなります。
TikTokで動画を見る際には、利用時間を決めるなどして適切に使用すれば危険性を減らせます。
また、Instagramも写真から動画など幅広くコンテンツがあるため、ハマり過ぎに注意しましょう。
TikTokで起きた危険性の高いトラブル
ここからは、実際にTikTokで起きた危険性の高いトラブルを3つ紹介します。
コメントやDMを使用した悪質ユーザーの迷惑トラブル
動画にコメントで悪口を書かれたり、DMを使った出会い目的のメッセージがきたりします。
TikTokには人を傷つけるのが好きなユーザーも、少なからずいるためです。
たとえば、アカウントを公開している状態で利用すると、DMで情報商材などを押し売りされます。
また動画のコメント欄を使った、悪質ユーザーによる荒らし行為などもあります。
TikTokでのトラブルを減らすために、コメント機能はオフにして、知らない人からのDMは無視しましょう。
知人や友人の許可無しに投稿した動画でのトラブル
TikTokは動画投稿を手軽にできるため、知人や友人とのトラブルにつながります。
動画撮影を一緒にした際に、本人の許可なく勝手にアップロードするのが原因です。
知人や友人の許可を取らずに投稿したため、良好な関係が崩れてしまうおそれがあります。
また、友人の個人情報が知らない所まで拡散されてしまい、危険なトラブルに巻き込まれる可能性も高いです。
TikTokしかり他のSNSでも同様の危険性があるため、周囲の許可を得てからアップロードしましょう。
TikTokLiveの投げ銭によるお金のトラブル
TikTokLiveは投げ銭ができるため、クレジットカードを限度額まで使ってしまう危険性があります。なお、投げ銭とはライブ配信しているユーザーにお金をあげることができる機能です。
TikTokLiveをしている配信者に自分をアピールする手段として、お金をたくさん使うのです。
実際のトラブルでは、子どもが投げ銭しているのを知らない親のクレジットカードに、100万円の請求がきました。
TikTokのアカウントにクレジットカードを結びつけなければ、お金のトラブルは減ります。
TikTokLiveで投げ銭をする場合、上限金額を決めるなどして、お金の使いすぎを防ぎましょう。
TikTokの禁止事項3つ
ここからは、利用規約をもとにTikTokの禁止事項を、3つにまとめて解説します。
裸や性行為などのアダルトコンテンツ
性行為や性器が露出した動画の投稿は、一切禁止です。
TikTokはアダルトコンテンツによる危険性から、未成年を守ります。未成年をターゲットにした、性的搾取のトラブルがあるからです。
禁止となるものは、女性の乳首や乳輪の露出、未成年者による性的ダンスなどが挙げられます。たとえば、未成年に対して性行為を助長する動画や、アニメなどの投稿は禁止です。
TikTokは幅広い年代が利用するため、未成年に不適切なコンテンツは禁止しています。
作品や楽曲を無許可で利用した著作権侵害
TikTokは他人の作品や楽曲を、無断で使用するのは禁止です。
個人の独創性や創造性を、TikTokは重要視しています。そのため、オリジナル作品のみ投稿が許されています。
自分が投稿した動画でも、BGMとして使用する曲は著作権フリーなのかと確認してから利用しましょう。
また、TikTokで動画を見る際に、違反しているコンテンツを見つけた際は、TikTokの運営に報告してください。
作品や楽曲を作った人達が悲しい目に会うのを防げます。また、著作権侵害に関する詳細な情報は、TikTokのホームページにある「知的財産権について」を参考にしてください。
自殺や摂食障害をうながす自傷行為の掲載
TikTokを含め、SNSで自殺や摂食障害をうながすコンテンツの掲載は禁止です。
TikTokはすべてのユーザーに娯楽を提供し、幸福をきずく根源でありたいと考えています。
自殺の手順や危険なダイエット方法を伝えるのは、許されません。
たとえば、長期間におよぶ断食をして痩せる方法や、自殺に使用する道具の紹介などを掲載してはダメです。
身体から精神に悪影響をおよぼすコンテンツ排除を、TikTokは積極的におこなっています。
TikTokを安全に活用する5つのコツ
ここからは、TikTokを安全に活用するコツを、5つにまとめて解説します。
視聴目的ならアカウントは作成しない
TikTokはアカウントを作らなくても、動画視聴できます。
アプリを使用せずブラウザで視聴できるため、スマートフォンにTikTokのインストールは必要はないです。
アカウントを作成しないため、個人情報の登録も必要ありません。
TikTokのユーザーからも見えないので、個人の特定や情報の流出を防げます。
TikTokで動画視聴のみの場合、アカウントを作らないことがおすすめです。
ただし、コメントやDM機能、動画のお気に入り登録はできないので注意しましょう。
アカウントを非公開設定にする
アカウントを非公開設定にすれば、自分のプロフィールや投稿を表示せず利用できます。
TikTokの非公開アカウント設定は、次のとおりです。
- 「マイページ」にある「ハンバーガーメニュー(3本線)」をタップ
- 「設定とプライバシー」を開き、「鍵マークがついたプライバシー」をタップ
- 非公開アカウントの並びにある「ボタン」をタップ
- 「非公開アカウントに切り替えますか?」と表示されます。
- 赤いボタンの「切り替え」をタップ
- 非公開アカウント設定完了
他のユーザーにはプロフィールや投稿が表示されないため、個人を特定される危険性も減ります。
また、アカウントはお互い承認したユーザーのみ、閲覧することが可能です。
動画投稿は顔や背景をぼかす
TikTokへ動画投稿する際は、顔や背景を隠すことが必須です。
動画に顔が写っていると特定され、個人情報の流出に繋がりトラブルへ巻き込まれる危険性があります。
TikTokには編集機能もあるため、手軽に動画の加工がおこなえます。
編集機能を使って、顔にスタンプをつけたり、背景を隠したりなどできるためおすすめです。
動画を編集、加工して投稿すれば個人情報の流出を防げ、TikTokを楽しく利用できます。
DMやコメントでの過激な発言は控える
TikTokのDMやコメントを使って、過激な発言や罵倒は控えてください。
10億人以上のユーザーがいるため、他人を傷つける発言は、さまざまなトラブルを引き起こす危険性があります。
たとえば、動画へ過激な批判をコメントすると、投稿者の心を傷つけ、活動休止に追い込んでしまいます。
また、自分の過激な発言により、TikTokユーザーと対立して、トラブルを発生させてしまいます。
TikTokだけでなくネットでの発言は、他人への尊重と敬意を忘れずに利用しましょう。
ポジティブなコメントを書いたり、感謝のメッセージをDMしたりするのがおすすめです。
「ペアレンタルコントロール機能」を利用する
親が子どものアカウントを管理できる、ペアレンタルコントロール機能があります。
13歳から17歳の未成年に向けた利用制限を、親がおこなえます。
実際に利用制限できる項目は、次のとおりです。
- 動画視聴の時間制限
- 動画、ハッシュタグなどの検索制限
- アカウント公開の制限
- DM機能のオン・オフ
- コメント機能制限
不審な誘いのDMや動画の長時間視聴などから、子どもを守れます。
TikTokのペアレンタルコントロール機能は、子どもと親に安全な利用環境を提供しています。
TikTok利用時における注意点
ここからは、TikTok利用時における注意点を、2つにまとめて解説します。
TikTokは多くのユーザーがいるため、自分から周囲の個人情報の取り扱いに気をつける必要があります。
また、TikTokへ投稿した動画は、ネット上に一生残るため、それらの注意点も詳しく説明していきます。
自分と周りの個人情報の取り扱いは慎重に
TikTokへ投稿する際には、自分だけでなく、周囲の人たちの個人情報にも配慮が必要です。
投稿する動画に周囲の人たちの顔が映り込んでいないか、チェックしましょう。
自分が知らないところで、友人や知人が危険なトラブルにあう可能性があるからです。
たとえば、自分の投稿した動画に友人の顔が映っていた場合、ストーカー被害の引き金になる恐れがあります。
TikTokへの投稿は、周囲の人たちから許可をもらってから楽しみましょう。
これにより自分だけでなく、周りのプライバシーも守れます。
TikTokに投稿された動画は、ネット上に一生残るため、デジタルタトゥーと呼ばれています。
TikTokは10億人以上のユーザー数がいるため、誰かに見られているのを、忘れてはいけません。
投稿した動画は自分で削除しても、誰かが保存していたらネットから消すことは、ほぼ不可能です。
これらのことを頭に入れて、後悔しない投稿を心がけながら、TikTokを楽しみましょう。
TikTokの危険性を理解して安全に利用しよう
今回はTikTokの危険性や、安全に利用するポイントなどを紹介しました。
TikTokの危険性が高いところでは、個人情報の流出や誹謗中傷による被害などがあります。
投稿する前に顔や背景を隠してから、動画投稿するようにしましょう。
また、コメントやDMをする際には、相手への尊重や敬意を忘れてはいけません。
動画へのコメントやメッセージは、ポジティブな意見や感謝を送るようにしましょう。
TikTokの安全な利用方法を知れば、危険性からも遠ざかり、人と繋がれる楽しいSNSとなります。
TikTokを利用する際は、ぜひ今回の記事を参考にしてみてください。