「TikTok広告って何?」
「TikTokに広告を出すのはどれくらいお金がかかるの?」
2022年時点で世界の45億9,000万人が利用しているSNS。最近では、コミュニケーションツールとしてだけでなく、SNSを集客や販売といったビジネス目的で活用する動きも増しています。
なかでも、TikTokはショート動画が特徴的な人気SNSです。
そんなTikTokの広告機能は多くのユーザーに商品・サービスを紹介できることから、企業が宣伝やPRとして活用されています。
しかし、これまでTikTok広告を利用したことがない方は、ほかのSNS広告との違いや運用方法などに不安を感じているのではないでしょうか。
当記事では、TikTok広告とは何なのか、その特徴を出稿するメリットやかかる費用も交えて解説します。TikTok広告の出稿方法や効果を高めるコツも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
なお、1人でTikTokから認知や集客を獲得できるか不安な人は、BEEMの「TikTok運用サービス」をお試しください。
膨大なデータに裏付けされたバズりを生み出すノウハウをもとに、目的の実現に最適な運用プランを提案してもらえます。
「TikTokアカウントのフォロワー数48万人以上」という実績からも、株式会社BEEMなら効果的に集客へ直結するTikTok運用ができるといえます。
効率よくTikTokで集客効果をあげたい人は、ぜひ一度お試しください。
TikTok広告とは?
TikTok広告とは、TikTok上に出稿できる広告を指します。
画像や動画を取り入れた広告を出稿でき、ユーザーの印象に残りやすい点が特徴です。
TikTokに出稿した広告には「PR」と記載されており、画面から「詳細を見る」をタップすれば商品・サービスのページにユーザーを遷移させられます。
TikTokは世界で月間利用者数が10億人(2021年9月時点)を突破しており、日本国内では約1,700万人(2021年8月時点)が利用しています。
世界的にも人気のSNSとなっているため、ターゲットに向けた広告を届ければ求める成果を出すことが可能です。
TikTok広告を出稿する3つのメリット
TikTok広告を出稿することで、以下のような3つのメリットがあります。
それぞれのメリットを順番に説明します。
メリット1:お問い合わせ・購入につながりやすい
TikTok広告は画面にWebサイトのページURLを記載できるため、ユーザーが自社商品・サービスのお問い合わせや購入につながりやすいです。
興味・関心のあるユーザーが能動的にページへ遷移するので、求めている成果を上げやすくなっています。
TikTokの動画は全体的に短い時間で視聴できることから、ユーザーの印象にも残りやすい点がメリットであるといえるでしょう。
メリット2:幅広い年代に宣伝できる
TikTokの利用ユーザーは10代〜50代と幅広いため、自社ターゲットに向けた宣伝を行えます。
DIGIDAYの調査によると、TikTok利用ユーザーの平均年齢は34歳であるという結果が発表されています。
若者向けのイメージを持たれやすいTikTokですが、幅広い年代に利用されているのでターゲットに合わせた広告提供が可能です。
ほかのSNSに比べて幅広い年代が利用しているので、広告を工夫すれば高い効果を期待できます。
参考:日本の TikTok ユーザーは平均34歳、博報堂調査が示す実態 : 要点まとめ
メリット3:広告特有の嫌悪感が少ない
TikTokは利用ユーザーに合わせて動画がランダムに表示されるため、広告が流れてきても嫌悪感を持たれにくくなっています。
ユーザーは広告であることを認識すると嫌悪感を持ち、すぐに離脱する傾向にあります。
TikTok広告の動画には画面下部に「PR」と記載されていますが、ほかのSNSと比べれば広告感は少ないです。
ユーザーが動画を楽しみながら紹介できるので、これまでにはない新しいアプローチができるようになっています。
TikTok広告の出稿にかかる費用
こちらでは、TikTok広告の出稿にかかる費用について紹介します。
TikTok広告は広告の種類によって必要な費用が大きく異なるため、予算に合わせて最適なものを選択する必要があります。
TikTok広告の種類別に費用相場を表にまとめたので、ぜひ参考にご覧ください。
広告の種類 | 費用 | 特徴 |
---|---|---|
起動画面広告 | 500万円~ | 画面起動時に表示 |
インフィード広告 | 42万円~ | おすすめ欄に表示 |
運用型広告 | 予算に合わせて設定可能 | 自社で広告アカウントを運用 |
チャレンジ広告 | 1,000万円~ | 特定のハッシュタグを活用 |
ご覧の通り、TikTok広告の種類によって必要な費用は違います。
費用が高い広告は効果も比例して高くなりますが、出稿が難しい点がデメリットです。
予算が限られているときは、予算に合わせて広告を設定できる「運用型広告」を利用すると良いでしょう。
課金形態
TikTok広告は、種類によって課金するタイミングが異なります。
課金形態を理解しておくことで、予算オーバーになるリスクを抑えられることが可能です。
TikTok広告の種類に関する課金形態については、以下の表をご覧ください。
広告の種類 | 課金形態 |
---|---|
起動画面広告 | 1,000回表示で100~1,000円程度 |
インフィード広告 | 2ヶ月で1,000万円程度 |
運用型広告 | ・クリック課金型:1クリック30~100円程度 ・インプレッション課金型:100~1,000円程度 ・再生課金型:1再生5~60円程度 |
チャレンジ広告 | 2ヶ月で1,000万円程度 |
起動画面広告は表示回数によって課金されますが、インフィード広告やチャレンジ広告は2ヶ月単位で費用が必要です。
運用型広告であれば課金形態を自由に選択できるため、費用が限られている方でも手軽に利用できます。
入札形式
TikTok広告の入札形式には「目標成果単価上限」と「最小単価」の2種類が存在します。
目標成果単価上限は設定された目標成果単価上限に近づくように設定されており、最小単価は最も低い成果単価で獲得できるユーザーから獲得できるように調整されています。
それぞれの違いを表にしてまとめたので、ぜひご覧ください。
入札形式 | 仕組み | 目的 | 課金形態 |
---|---|---|---|
目標成果単価上限 | 設定した目標CPA上限に近づくように調整 | ・リード生成 ・アプリインストー ル ・コンバージョン | 最適化インプレッション課金(oCPM課金) |
最小単価 | 最も低い成果単価で獲得できるユーザーからCVを獲得できるように調整 | ・リード生成 ・動画視聴数 ・トラフィック ・リーチ ・アプリインストール ・コンバージョン | ・クリック課金(CPC課金) ・再生課金(CPV課金) ・インプレッション課金(CPM課金) ・最適化インプレッション課金(oCPM課金) |
TikTok広告の種類
TikTok広告には、以下の4種類が用意されています。
- 起動画面広告
- チャレンジ広告
- 運用型広告
- インフィード広告
各広告を詳しく解説します。
1.起動画面広告
起動画面広告は、TikTokのアプリを起動すると表示される広告です。
アプリの起動と同時に広告が全画面に表示されるため、ユーザーの印象に残りやすい点が特徴です。
広告内には外部Webサイトのリンクを設定できるので、自社商品やサービスのページにユーザーを誘導できます。
ユーザーからの注目を引きますが、費用相場は500万円以上かかる点はデメリットです。
また、広告枠は1日2社のみ確保できるため、確保が難しくなっています。
広告の出稿予算に余裕があり、多くのユーザーに短期間でアプローチしたいなら起動画面広告の利用がおすすめです。
2.チャレンジ広告
チャレンジ広告は、ユーザーが参加できる広告です。
広告の運用側がハッシュタグを設定して、ユーザーが動画を作成することで拡散効果を期待できます。
知名度が高いインフルエンサーに参加してもらえば、高い拡散力・反応率を得ることが可能です。
費用相場は1,000万円と高額なので、予算が少ない企業にとっては利用のハードルが高くなっています。
チャレンジ広告に必要な費用は、以下の4種類に分かれています。
広告の種類 | 費用 | 特徴 |
---|---|---|
スタンダードチャレンジ | 1,500万円 | バナー・おすすめ欄に6日間表示可能 1日だけバナーの1番目に表示される |
ハッシュタグチャレンジプラス | 1,700万円 | バナー・おすすめ欄に5日間表示可能 2日間だけバナーの1番目に表示される |
バトルハッシュタグチャレンジ | 2,000万円 | 3日間2つのハッシュタグをバナーとおすすめ欄に表示可能 |
ベーシックハッシュタグチャレンジ | 1,000万円 | おすすめ欄に3日間表示可能 |
3.運用型広告
運用型広告は、自分でアカウントの運用を行う広告です。
TikTokで用意されている「TikTok For Business」を使用して、専用アカウントを作成後に広告の出稿・運用を行います。
ほかにも「BuzzVideo」や「TopBuzz」などのプラットフォームがあり、こちらからも広告を配信できます。
運用型広告には「クリック課金」や「インプレッション課金」、「再生課金」などがあるため、少額からでも広告出稿が可能です。
広告の作成やターゲット設定、配信などは自分で設定しなければいけないため、手間がかかる点はデメリットです。
しかし、ターゲットを細かく設定できるため、絞り込むことで高い広告効果を期待できます。
予算をおさえながらTikTokで広告を出稿するなら、運用型広告がおすすめです。
4.インフィード広告
インフィード広告は、TikTokのおすすめ欄に表示される広告です。
通常の動画と同じように表示されるため、広告感が少なくユーザーから嫌悪感を持たれにくいです。
インフィード広告の動画は5秒〜15秒のものを投稿でき、画面下部に外部Webサイトのリンクを設置できます。
いいねやシェア、コメント、保存などもできるので、ユーザーからの拡散性も狙うことが可能です。
インフィード広告は以下の3つのプランで分かれており、それぞれ必要な費用が異なります。
プラン名 | 費用 | 特徴 |
---|---|---|
Brand Premium | 42万円~ | おすすめ欄の80番目に表示 |
OneDayMax | 300万円~ | おすすめ欄の4番目に表示 |
TopView | 625万円~ | アプリ起動後の最初に表示 |
各プランの契約期間は1日単位となっており、動画の表示順位によって費用が変動します。
広告感が少ないものを利用したいなら、インフィード広告がおすすめです。
TikTok広告を出すときの準備
TikTok広告を出すときは、以下のような準備をしておきましょう。
- 広告を届けたいターゲットを明確にする
- 広告予算を確保する
- 運用手段を考える
それでは詳しく解説します。
広告を届けたいターゲットを明確にする
TikTok広告を出稿するときは、事前に広告を届けたいターゲットを明確にしましょう。
どんなユーザーに広告を届けたいのか明確にすることで、効果的な施策内容を見つけやすくなります。
マーケティング業界ではペルソナを設定することが多く、自社商品・サービスの購入につながる具体的な人物像のことです。
年齢や性別、職業、性別、年収、家族構成などを細かく考えることで、ターゲットが明確になります。
TikTok広告ではターゲットの地域や言語、興味・関心、通信環境、デバイスモデルなどを細かく設定できるため、ペルソナに合わせて広告を出稿しましょう。
広告予算を確保する
TikTok広告の出稿には費用がかかるため、事前に予算を確保しておく必要があります。
TikTok広告は種類によって必要な費用が異なるので、どのような広告を利用するのかを決めておかなくてはいけません。
例えば起動画面広告の場合、500万円程度の予算確保が必要です。
ただし、はじめから費用が高い広告を出稿してしまうと、効果が出なかったときに赤字を出してしまう原因となります。
まずは安価で利用できる運用型広告を出稿して、効果を見ながら別の広告を利用すると良いでしょう。
運用手段を考える
TikTok広告を運用するときは、自社運用か代理店に依頼する方法があります。
自社運用であれば低コストで広告を出稿できるため、別の費用が発生することはありません。
代理店へ依頼する場合、初期費用や代行手数料がかかりますが、自社の負担を減らせます。
それぞれメリットとデメリットがあるため、状況に応じて運用手段を考えるようにしましょう。
TikTok広告を出稿する流れ
TikTok広告を出稿するときは、以下のような流れで進めていきます。
以上の手順で、TikTok広告を出稿できます。
選択するモードによって設定方法が少し異なるため、簡単に広告を出稿したいなら「簡易モード」、自分でカスタマイズするなら「カスタムモード」を利用しましょう。
TikTok広告の効果を最大化する3つのコツ
TikTok広告の効果を最大化するときは、以下のような3つのコツがあります。
それぞれ順番に説明します。
コツ1:広告感をなくす
ユーザーに嫌悪感を持たれず自社商品・サービスを紹介するなら、動画の広告感をなくすことが大切です。
動画に広告感があるとユーザーの離脱につながるため、通常のコンテンツと同じようなかたちにする必要があります。
例えば飲食店を紹介する動画の場合、はじめからお店の紹介をするのではなく美味しそうなメニューを見せることでユーザーから興味・関心を持ってもらえます。
TikTok広告の効果を最大化するためにも、広告らしさをなくすように意識しましょう。
コツ2:短く伝わりやすい動画にする
TikTokは短い動画がメインになっているため、すぐに理解できて伝わりやすいコンテンツ作成が求められます。
TikTokの動画はスクロールすることで簡単にスキップされるので、いかにユーザーの注目を引けるかが重要です。
どのような動画を制作すればいいのかわからないときは、つい見たくなる動画の共通点を洗い出すことをおすすめします。
共通点の内容を参考にして、短く伝わりやすい動画を投稿すればユーザーからの注目度も上がるでしょう。
コツ3:音楽を組み合わせる
魅力的なTikTok広告を作成するには、音楽を組み合わせることも大切な要素です。
TikTokや動画制作アプリにはさまざまな音楽素材が用意されており、動画に追加することでクオリティの高い仕上がりとなります。
動画に音楽を追加するときは、流れるタイミングをうまく調整して違和感がないようにする必要があります。
使用する音楽のなかには著作権が関係するものもあるため、利用前に問題がないかチェックしておきましょう。
TikTok広告の成功事例
最後にTikTok広告を利用した企業の成功事例として、3社を紹介します。
- 株式会社BEEM
- 株式会社資生堂
- 株式会社BAKE
各企業がどのようにTikTok広告を利用したのか解説するので、ぜひ参考にご覧ください。
事例1:株式会社BEEM
株式会社BEEMは、TikTokの運用サービスを実施している企業です。
独自のデータ収集技術と分析力によって、クライアントが求める成果を出しています。
専門の担当者がヒアリングを通じて、施策内容や方向性について解説してくれます。
トレンド調査や市場調査に力を入れており、効果的なTikTok広告の作成が可能です。
美容系や人材派遣業、店舗サービスなど幅広い企業で成果を出した実績があり、信頼性が高い企業となっています。
事例2:株式会社資生堂
株式会社資生堂では、日焼け止め商品「ANESSA」をTikTok広告としてPRしています。
当時の新商品「アネッサブライトニングUVジェル」の認知度向上を目的として、チャレンジ広告を活用していました。
「#アネッサおうちで夏フォトチャレンジ」というキャンペーンを実施し、2021年上半期で7,600回以上の投稿がされて成果を上げています。
紫外線が気になる夏シーズンに向けた施策となっており、美容業界のなかでもTikTokで成功した事例となっています。
事例3:株式会社BAKE
株式会社BAKEは、新商品として「潮風レモンチーズタルト」の認知獲得を目的として運用型広告を活用しました。
目標に掲げた30万のリーチ数を超えて、およそ70万ものリーチ数を獲得しています。
動画のはじめにブランドロゴを表示したり、広告の自動設定をしたりという施策が行われていました。
効率的にTikTok広告で集客効果を上げるなら
ここまで記事を読み、実際にTikTok広告を出そうとしている人のなかには、
「出した広告を集客につなげられるかな…」
「広告費が無駄になったらどうしよう…」
と不安な人もいますよね。
大前提、TikTok広告で集客といった成果をあげるには、事前の調査や継続的な運用が不可欠です。ただ、1人でそのすべてを実践するのは難しく、仮にできたとしても思うような成果が出るとは限りません。
そこで、おすすめなのが株式会社BEEMの「 TikTok運用サービス 」です。
株式会社BEEMは、自社のTikTokアカウントのフォロワー数が48万人を突破している業界No.1のマーケティング会社です。
最大の特徴は膨大なデータに裏付けされたノウハウで、データ収集したコンテンツをデータベース化し、一連の分析基盤を構築しており、目的に沿った最適な運用プランを提案してくれます。
“勘や経験“でなく、“統計やデータ“などの定量的要素から良質なコンテンツを定義しているため、一過性でなく再現性のある成果を期待できます。
BEEMのサービスを利用することで、専門的な知識やノウハウを持つプロフェッショナルがターゲットに合わせた戦略を立案し、効果的な投稿を行ってくれます。
また、適切な投稿時間やコンテンツ戦略を提供してもらいながら、ターゲットの興味を引きつけ、フォロワーの獲得や広告効果を最大化していくことができます。
TikTok広告で効率的に集客効果をあげたい人は、どんなサポートをしてくれるのか、一度相談してみると良いですよ。
まとめ
今回は、TikTok広告を運用するためのコツや費用相場・課金形態について詳しく解説しました。
TikTok広告を運用することでお問い合わせや購入につながりやすく、幅広い年代に宣伝できるメリットがあります。
広告特有の嫌悪感も少ないため、通常の動画と合わせてユーザーに広告を提供できます。
TikTok広告は種類によって費用や課金形態が異なるので、自社の予算に合わせて利用することが大切です。
ぜひ当記事で紹介したTikTok広告の運用方法を参考にしながら、自社商品・サービスの宣伝をはじめてください。